勉強の好き嫌い

　突然ですが、あなたは勉強が好きですか？嫌いで仕方がないという人もいれば、教科によっては好きなものも、という人もいるかもしれない。ちなみに私は勉強が嫌いではない…というかむしろ好きかな、という変人である。なぜか。勉強は人間が成長する過程だからだ。何かを覚えたり、できるようになったりする過程を、自分自身で実感することができる、肌で感じることができる。こんなに自分の成長を感じることができる瞬間はないと思う。スポーツなどを含まない限り。その過程で、初めてとある知識や考え方に遭遇した時の喜びはなおさら大きいに違いない。

　私はかつて高校卒業後、とある予備校で1年間浪人したことがある。最初は悲観的だったが、次第に予備校に通うのが楽しみでならなかった。やっていることは高校と同じなのに、高校では身についていなかった問題の解き方や見方、考え方をたくさん学ぶことができた気がする。最終的な目標は達成できなかったが、予備校での1年間は無駄ではなかったと思う。だからといってこれを見ている方に予備校を勧めるわけではないが、どんな環境であれ、どんな内容であれ、何かを勉強することに楽しさを見いだすことができたら、それは自分自身の強い武器になるだろう。この世界の人間のほとんどが嫌いであろう勉強を味方につければ、それに没頭し、どんどん学んでぐんぐん成長していけるに違いない。「学び続ける人」とはそういう人物なのだと思う。教壇に立ったら私も勉強することの楽しさを伝えたい。そして私も常に「学び続ける人」でありたい。